« 詰め込み過ぎの日曜日 | HOME | もうすぐ »
日本デザインコミッティー企画展「デザイン物産展ニッポン」
02 Sep 2008, 01:15

昨日のエントリーでも書いたように、日曜の午前に松屋銀座で開催された日本デザインコミッティーの企画展「デザイン物産展ニッポン」に行ってきました。
ナガオカ氏の今考えていること、そして今後どういった野望があるのかがひしひしと伝わってくる企画展でした。
47各都道府県の品々を一堂に集めた「物産展」という名の企画展。以前行われた「ナガオカケンメイの考え」展よりも規模も大きく、趣も異なるものでした。
この展示会は、わたしたち日本をつくる47の個性から、5つのデザインピースを抜き出して大きな場に広げてみるという試みです。昔からある伝統的工芸をひとつ。そうした流れにデザインを取り入れて新しくしたものがひとつ、と。デザインというフィルターを通して、47都道府県が自分たちらしさを持っているとか、また、ひとつひとつの場所で日本らしさをどう表現しているかを、物産展のスタイルを引用したこの企画展を通じて感じて頂けたらと思います。
出展対象の物産は、以下の5つに分類され、各都道府県ごとのテーブルに展示されていました。
1) 物産(伝統を継承したもの)
2) デザイン物産(伝統を基礎に現代生活に適合するようリ・デザインされたもの)
3) 食べ物・飲み物(その地で生産される食品)
4) 新物産(その地ならではの有形、無形の産物 - 建造物、祭り、人物など)
5) 地域誌(各地のタウン誌など)
薩摩切子(鹿児島県)や信楽焼(滋賀県)といった伝統品から、近代的なデザインの品、そして六本木の21_21 DESIGN SIGHT(東京都)やせんだいメディアテーク(宮城県)などの文化施設まで、その地域独自のモノやコトがセレクトされていました。「情熱大陸」にも登場したなつめ鉄瓶(山形県)もありました。
会場ではiPod touchを無料で貸し出しており、展示についてのガイダンスを楽しむ事ができます。47都道府県のショートムービーには、ナガオカ氏のナレーションによる各品々のストーリーが収録されており、とても興味深い内容でした。APMTまでの時間が迫っていて、全部聞けなかったのが惜しかったです...。できれば、全編もう一度オンラインで見たいです。
印象深かったのが、入口脇に書かれていたナガオカ氏のメッセージ。伝統や地域性などが失われつつある現代の日本。それは東京と似たような地方都市が増えているように、デザインや地場産業も中央集権型になってきている。そんな状況の中、「日本らしさ」とは何なのか?・・・
記憶が曖昧ですが、こんな感じの内容が書かれていました。(文章は違うけど、ここ見て。)この考えには、自分も大いに同意です。
そういう意味では、各地域の特性やデザインを(一部に過ぎませんが)、一堂に見る事ができる今回の企画はとても有難いものでした。「日本らしさ」を見つめ直す事のきっかけを与えてくれた企画展でした。
ただ、気になった点もいくつかありました。まず、品物に手を触れてはいけないという点。初めは「企画展」としての印象を持っていたので気にならなかったのですが、これは「物産展」でもあります。展示している品物は基本的に購入できるので、そうなると話は別。「これいいな」と思っても、手にとって品物を見られないのは、ちょっともどかしい気持ちでした。知ってか知らずか触っているお客さんも実際結構いましたが・・・。
あと、他のブログにも結構ありましたが、800円の入場料について。これも「企画展」という感覚だったので、気になりませんでしたが、「物産展」という感覚で訪れたお客さんは、入場料払って買い物して、お茶したりするのは腑に落ちないかもしれません。難しいところですが、デザインにもナガオカ氏にも興味がない、むしろ地方の物産品が目当てのおばちゃんは中に入らない訳で、多くの人に見てもらいたいという意思を考えると複雑です。結局、会場に居た人たちは、もともとデザイン意識が高い人な訳です。
しかし「情熱大陸」でも準備の様子が見られましたが、全国各地を周ってこれだけの物産を集めるのは、とても大変な事な訳で、800円でウダウダ言うなという感じでしょうか。
「物産展」というキーワードでさらにもう一言。来場者数も来場者の平均年齢も分かりませんが、百貨店の催し物会場という立地な訳で、色んな点で「物産展」という側面をもっと押し出したら、もう少し違った反応もあったのかなとも思いました。デザインコミッティーだから松屋銀座なのか、物産展だから松屋銀座なのか・・・。まあ前者だったから、こういう形態になったのでしょうが。後者のノリで「デザイン」というフィルターにかけても面白いのかと・・・。
大学時代、ちょうどD&DEPARTMENTがオープンした2000年の頃からずっと影ながら応援していますが、ナガオカ氏のやりたい事、伝えたい事が新たなフェーズに突入し始めたような気がします。これからも影ながら期待。
ADD YOUR COMMENTS
初めてコメントする方へ
投稿すればすぐに反映されます。
CALENDAR
MONTHLY ARCHIVES
June 2009 (3) / May 2009 (1) / April 2009 (3) / March 2009 (3) / January 2009 (1) / December 2008 (5) / November 2008 (1) / October 2008 (6) / September 2008 (20) / August 2008 (5) / July 2008 (2) / June 2008 (8) / May 2008 (7) / April 2008 (14) / March 2008 (19) / February 2008 (22) / January 2008 (17) / December 2007 (3) / November 2007 (3) / October 2007 (3) / September 2007 (5) / August 2007 (2) / July 2007 (4) / May 2007 (3) / April 2007 (4) / March 2007 (3) / February 2007 (6) / すべてのエントリー / もっと前
CATEGORIES
Advertising (14) / CSS/HTML (1) / Daily Life (40) / Design (8) / Event (12) / Fashion (18) / Font (1) / Gadget (14) / Java Script (3) / Journalism (2) / Magazine (4) / Movable Type (8) / Movie (9) / Music (41) / Snowboard (4) / Television (9) / Travel (6) / United Kingdom (9) / Update (6) / Web (34) / Works (12) / すべてのエントリー
SEARCH
FICC ABM
LINKS
- FICC | WEB プロモーション
- FICC LABS
- ayanelog
- RECIPE
- YOU-KING BLOG 猫と魚と酒と音楽と。
- samplogue | words
- pur,curation
- Back At One
- WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG
- ぶれいんすとーみん具
- Hereticalogue | standardimage personal weblog
- BLOG.JAGANGLES
- CAMIMU × BLOG
- log.steadfaster
- カラクリエイト
- illusoryhope
- REDRAW CMS
- Beyondlogue
- Star Candy
- 響 日記
- FUMILOG 半端流離料理人の料理ブログ
- YURI YASUDA PHOTOGRAPHY
- Fukuchimi.Park *returns*
- ephemeral glow
- FCTB
- Steafan Hanvey
- JB Design
COMMENTS (2)
書ききったね!
mayu
09 Sep 2008, 00:23
おうよ。でも、なんか上手く言いたい事が表現できなかった・・・
トツカ
09 Sep 2008, 01:02